水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

等々力不動

検診の帰り、数値が下がったのがエネルギーとなったのか、子供の頃に遊んだ等々力不動まで足を延ばしました。


桜が咲き始めたお不動さん、今は花見の宴会はご法度なのです。昔は、酔っ払いの親父達が飲んだくれていたのですが、今ではご近所の意向を重んじ、大騒ぎは禁止です。


☆等々力不動の正門です。


小学校の頃、私と悪ガキ達はこのお不動さんに度々来て居ました、それは・・・・・、


粘土を採る為でした、60年近く前の等々力不動の谷には、多くの洞窟と、その周りには上質の粘土が採れたのです。しかしその粘土をどうしたのかは、良く覚えて居ません。学校の図画工作で使ったのか、多分そうだったのかと思って居ます。


流れている川は八沢川、当時は、ザリガニ、鮒、魚が一杯の清流でした。その川も一時はどぶ川と成りましたが・・・、今は、清流とまでは行きませんが、それなりの済んだ川になって居ました。


そしてその、東京で唯一のせせらぎの脇の遊歩道に、外人さんが多いのには驚きました。花見と清流、それが都心で味わえるとでも宣伝されているのでしょう、それならばもう少しこの川を何とかしたいと思ったのは、私だけではないと思いました。


☆ゴルフ橋と呼ばれている橋です。赤い錆びが、なかなかです。



粘土を取った沢は、もう何処にも有りませんでした。あの頃の自然を今に再現することは難しいでしょう、それを伝えることももう出来ないと思いました。


昔、遊び道具が何も無くても、楽しかった思い出、大きな馬蹄形の磁石を転がして歩くと、自然に鉄がくっつき、それを集めると少々の小遣いになった思い出、良い時代だったなあと、悪ガキ時代を思い出した、渓谷の夕でした。