水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

思い出の、タラの芽をいただきました。

早春の山菜の一つ、タラの芽、今から40年前ですが私は「タラの芽」を初めて知りました。


その「タラの芽」をパートさんからいただきました。小田原の彼女の故郷で、群生しているのです。早春の僅かな時、その芽を摘んで食べます、ほろ苦いその味は否応なく40年前を思い出します。



一番は天ぷらかな、妻の故郷では、この時期に山菜と言う山菜が出まくります、わらび・ゼンマイ・ETC(笑)・・・・、その中に「タラの芽」も有りました。


このタラの芽が、義父と私を繋げました、偉い奴です。


東京からの新郎が、寡黙な義父と向かい合い、どうしようと思っていた時に、義父が急に「行こらい!!」と私を誘いました、行こらいは、行くぞ!!という意味です。


何処に行くのか?、とにかく私はついて行きました、軽四輪で山の方へ何もしゃべらずに向かう義父、その横でやはり会話を失っていた私、そして目的地へ・・・。


そこは砂地のような山の斜面で、その斜面に何だか初めて見る雑木が茂って居ました。その雑木が「タラ」という木で、丁度芽を出し始める時期だったのです。タラの芽、その木々の先には、小さな新緑が芽生えて居ました。


それがタラの芽です、私は訳も分からず、カマを持ち、その芽を取りまくりました。義父はその風景を、黙って見てくれていたのでした。東京の田舎者が、意外と自然好きだったと義父は見てくれていたようです。


汗びっしょりの私、義父の笑顔、その光景を私は今でも忘れることは有りません。その晩は「天ぷら」と成りました。旨い!!、旨い!!、と義父と私、何本もトックリが畳に転がったのでした。


これが初めての義父とのコミュニケーションでした、義父が私に必死に気を使ってくれたコミュニケーション、何処の馬の骨とも分からない娘の夫に、義父は、娘を頼むと!!メッセージを込めてくれたことを私は強く感じました。


ありがとうございました。