あの~
パートさんが、私の背中に声を掛けて来ました。
このようなシュチュエーション、私はドキっとします、何を話したいのか、想像出来るからです・・・・それは、退職です。
案の定、退職希望でした。
しかし私はその内容を聞き、大変反省しました。
アイロンが原因と思われる、手首の炎症が酷く成ったのでした、腱鞘炎です。
手術をしないと駄目だと医者に言われ、悩みましたが、これ以上ご迷惑を掛けたく無いので退職させて下さいということでした。
私の反省は・・・・、
頑張り屋さんの彼女を、その部分でしか見て居なかったことです。その部分というのは「頑張ること」は良いことだという基準、その基準の下で彼女は、手首を酷使して居たのでした、それに全く気付いて居なかったのです、馬鹿な私です。
彼女が入社した年齢、50歳を過ぎて居ました。肉体労働で意外と技術の向上も問われるクリーニング工場で、彼女は若い人に負けないようにと本当に頑張って来ました。
彼女は、たたみのスピードを上げるために、自宅で毎日Tシャツをたたむ練習をしていた人です。そうやって積み上げたスピードと技術は、殆ど職人技と思うまで高まって居ました。
でも、その努力が結果手首を蝕んでいたのです。私はそれに気づいて居なかった、彼女はギリギリまでその手首でアイロンを持ち続けたのです。それは、彼女としては、当然だったのかも知れません。
☆工場ドライライン、右下が蒸気アイロンです。
若い人に負けない!!
これは一見無謀なことなのですが、高齢で働く場合には、必須の心持ちかも知れません。そして彼女は、それを実現させて来ました。
そしてそれが出来なくなった、だから彼女の心の中では「退職」だったのでした。
続く・・・・、
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