インパール作戦
NHKの特集を観ました。
これが全てではないと思いますが、感じました、始めたことを止めることがどんなに難しいことかという馬鹿な歴史です。
敵を知り己を知れば 百戦危うからず
という、孫子の兵法など、何処へやらです。
一番感じたのは、命令する側がいかに人命を軽く扱ったか、ということと、それを何故止められなかったのかという、人間の弱さです。
「何人くらい犠牲にすれば、作戦は進むのか?」
という大本営からの問いに現場は、
「5000人くらいでしょうかと」、答えている、こんな記録が残って居ます。
結局、インパール作戦は全滅、インパールという目的の場所にも着くことは無かったのでした。
インパール作戦で犠牲になった兵士達、その6割が撤退という指令が出てからなのです。
撤退を始めた日本軍、そこに未曾有の雨が降ったのです。30年に一度という雨、それが雨季と重なり、撤退が出来ず、病、野獣に襲われ、禿鷹に襲われて死んでいったのだと記録されているのです。
戦争を忘れてはいけない、語り継いで行こうと、終戦記念日にはこれらの声が広がります。しかし、又いつか、人間同士は戦いの場を、色々な理由の中で作り上げて行くのでしょう。
歴史を見つめれば、人間の歴史は、戦争と殺戮の繰り返しで有ったと認識せざるを得ません。
現代も、それは繰り返されて居ます、たまたまこの日本がほんの少し平穏だからに過ぎません。
大変残念ですが、戦争を非難し、私達の平和を祈る心の奥底にも、ドロドロとして勝手で、野蛮な心が隠れていることだけは、自覚せねば成らないと感じます。
この人間の自分勝手な心がある限り、戦争は絶えることは無いのかと思いました。
失礼しました。
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