水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

私、シュチュワーデスに成るの

どのクラスにも必ず一人は居た、クラスのアイドル、いや憧れか


それが我がクラスでは間違いなく、マリちゃんだった。


そして必ず先生が質問することがある、それは将来何に成りたいか?、です。


この質問に、悪ガキ達は、答えることなんて出来なかった、つまり何も考えて居なかったある悪ガキ仲間は、通信簿の点数1が一番良い成績だと信じて疑わなかった。しかし彼の通信簿が全部1であることを合わせて考えることもしなかった。


これを幸せと言うのだろう。


そんな悪ガキ達が、明日よりももっと先のことなんか、考えられるはずはないのだった。


先生、私、シュチュワーデスに成りたいです!!


マリちゃんの言葉に先生は、柔らかな笑みを浮かべながら、頑張りなさい!!というような言葉を投げかけて居た。


悪ガキ達は、それが何のことか知らなかった、シュチュワーデス?、何だそれって、お前知ってっか?、お昼寝も知らないヤカラが知る訳もないシュチュワーデス、でもその名詞だけは頭に残った。


それから60年、マリちゃんがクラス会に来た。こんな歳になっても、ドキドキさせる、そんなクラス会が始まった。


続く