運転免許証の返上に思う
運転能力は、確かに年齢と共に落ちるだろう。私も、相当気をつけて居ますが、たまにあっと思うことが起きます。
これは運転だけではないことは勿論です、家の電気の消し忘れ、鍵の掛け忘れなんて、結構あります。
あるお客様、80歳くらいに成られるだろうか、私が伺った時にはお留守だったのですが、汗をかきながら戻って来られました。
私 どうされました?
お客様 ええ、鍵を掛けたか不安になって、考えている内に戻った方が良いと思って
私 そうでしたか、でも・・・・
☆ここで言葉を遮られ、お悩みを話し始めました。
お客様 この頃、あれはどうしたか、ガスは止めたか、電気は消したかと、出先で思い
始めると落ち着かなくて、三共さん私、出掛けることが出来なくなっているの
よ。
結局お客様は、のっぴきならないご用事で、出かけられましたが・・・・・、
ある日、私の車の前を、トロトロと制限時速40キロの道路を、20キロくらいで走っている軽四輪、私は少しイライラしながらも、トロトロを後ろを走って居ました。
そして踏切に差し掛かりました、安全運転な車、さぞかし一時停止も長いだろうと思った時、何とそのトロトロとしたスピードのままで踏切を抜けたのです。
一次停止無し!!、
何だこの車はと思いつつ、片道二車線の広い道に出ましたので私は、その車の横を走りました。お歳の程は想像ですみませんが、90歳近いご先輩とお見受けしました。
う~ん、自分も歳を重ねて、仕事をリタイヤ出来れば、運転免許返上もあるなあと思って居ます。でも、それは個人の判断に委ねられても居ます。このご先輩、次の免許更新の時に是非落ちて、返上をせねば成らないことを祈りました。
でも、そんなことにも気付かず、いつの間にか免許期限も切れたことにも気付かず、運転し続けるとしたら、どうなるのかと想像し、不安にも成りました。
人は加齢と共に、忘れる、認知症にもなる、運動能力も極端に落ちます。
怖いなあ、日々走っている沢山の車の中には、それこそ沢山の「個性」がハンドルを握っていること、忘れてはいけないと強く感じた瞬間でした。
あのお客様、安心してお出かけに成られているかなあと、ふと思いました。
失礼しました。
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