水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

良い人など居ない

これは別に、ひがんだ言葉では有りません。余りにも「良い人」でありたいと思う人達が多いので、それが原因でがんじがらめに成り、結局は良くないことを起こしてしまう、それから解放されないと行けないなどと、老婆心いや、老爺心を持ったのです。


河合隼雄(故人)という心理学者が、こんな題名のエッセイを書いて居ます。


己を殺して他人を殺す


かいつまんで言いますと、己を殺して良い人を演じてもその殺したはずのものが何処かに現れてしまい、それが他人を深く傷つけていることに気付かない、そんな内容でした。


心の中は、若者の部屋掃除に似ていると、一見綺麗な部屋(普段のその人)、でもその部屋の押し入れを開けると、どどーっとゴミやら、詰め込んだものが落ちて来る。心の中はこのように自分が隠したいものが詰め込まれていると。


良い人を演じる、何故だろうか・・・・、それは嫌われたくないからと多くの人は答えるかも知れません。しかし、所詮は付け焼刃で心の中には沢山の不満が仕舞われている、このバランスを保ち続けるのは至難だろうし、そのお芝居は、精神衛生上最悪となるやも知れません。


良い人など居ない、一度そう強く言い聞かせた、若き日の私が居ました。そう学ぶことにより随分気持ちが楽になったと記憶して居ます。



武蔵小杉近辺の飲み屋街、夜の雨景色を描き始めました。


どうなるかまだ分かりません。こんな景色を描いていると、何軒も梯子をして挙句の果てに味噌ラーメン大盛り!!なんて、食べた記憶が蘇りました。無理したなああの頃、それが今身体に現れているんだと述懐しています。


これは昔の写真で、武蔵小杉にはもうこの飲み屋街は無いかも知れません。武蔵小杉の路地に有った居酒屋の親父さんが、もう辞めるよと言って居ました、何故ならそこはもう路地ではなく、再開発で表通りに面してしまったのでした。


路地でそっと呑む、そんな景色はもう無いよここでは、ブディッグでもと訛って、やったら良いって娘が言って居るよと、笑って居ました。



失礼しました。