水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

新宮から十津川そして奈良へ

これは後年知ったことですが、奈良から十津川を抜けて、新宮へ向かうバスが有ると聞きました。


私は新婚時代に妻と、新宮から十津川を抜けて吉野を目指したことが有りました。走り始めて直ぐに思いました、帰ろうと、これは道ではないなと妻と悩んだのです。


今から40年前の十津川は、それはそれは見事な田舎でした。道はところどころ舗装してありましたが他は砂利道です、それも必ずどちらか側は崖で、道幅は車が一台通れる程でした。


だから、数百メートル置きに、すれ違える場所は有りました。でもそれが崖側ですとぞっとしたものです。


山道を走ったことのある人でしたらお分かりかと思いますが、山道を上るとそこにはトンネルがあります、そしてその山の向こう側に出るように設計されて居ます。


そのトンネルには、流石の田舎者のかみさんでも驚いたのです、いわゆる掘りっぱなしのトンネルです、関東ではお目に掛かりません。


☆今はこんな道ですね、良くなって居ます。これでもすれ違いは難しいでしょう。ここをバスが走るのですからね。



かなり山道を走り続け、殆ど対向車とすれ違うこともなく山道を上り、そのトンネルの一つに差し掛かりました。


驚きました、夫婦で叫びを上げたこと未だ記憶に新しいです。何とそのトンネルからバスが顔を出したのです。トンネルの幅は車が通れるくらいです、でも意外と広いことも理解しました。


☆こんな感じでしたか、ちょっとイメージは違いますが、道舗装して有りますし(笑)



バスが顔を出した時、その両側は殆どトンネルかすかすでした。まさか、バスが走っているなんて!!、でも、良く考えて見ればこれが唯一の交通手段なのかも知れないなどと思いながら、どうしようと考えて居ました。


そうです、すれ違えないのです。トンネルはバスで一杯です。


そこで私達は、バックを始めました。すれ違う場所のある所までです。いや怖かったなあ何せ崖崖崖ですから。そこで止まっていると、バスが通り過ぎる時に、窓を開けて挨拶を受けました。


このバスが、奈良から十津川を抜けて新宮へ向かうバスだったのか今では分かりませんが・・・・。しかしそのバスの全行程時間は6時間半とのこと、それだけでも驚きです。