水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

検診日

今日は検診日でした、採血されてその中にある成分を分析します。


血は、その人のあらゆる情報を持って、体中を流れているのですね。私の場合、調べるのはPSA値というもので、血液中のたんぱく質濃度を調べます。


その数値があるラインを越えると、黄色や赤信号となる訳です。


今日は大丈夫でした、心なしか私より先生の方が、ほっとしている顔を見せたような気がしました。真面目で良い先生なのだなあと改めて思いました。


でも、このように患者の数値に敏感に反応する先生は、疲れてしまわないかとも思いました。


患者に寄り添うとは、こんな「瞬間」の表情なのですね。


貴方のことを考えていますよと、いくら言葉で語られても、この一瞬の表情にはとても敵わないと思ったのです。


この患者は、どう治療しても今の医学では完治はしない、それを一番知っているのは先生でしょう。何百、何千という患者を診て来た先生は、自分の力の至らなさに時には打ちひしがれている、そう思いました。



この所、ずっと閲覧していた(ネット)、膵臓がんに侵された元一橋大学学長の石浩光さんのブログ、ステージ4Bで明るく戦っていらっしゃいましたが、この8月25日に帰らぬ人と成りました。心より、ご冥福をと折らせていただきました。


☆石先生、その人です。享年81でした。



その中で、こんなことをおっしゃって居ました。


☆死に至る病気を選択出来るなら、癌も悪くない、と題し


三つの癌のメリットとして、以下を紹介して居ました。


1.他の病気と異なり癌患者は最後まで意識を鮮明に保て、自分の意思で終末期を過ごせることである。


2.死のかなり前まで、QOL(生活の質、生命の質)を維持しながらこれまでやって来たような普通の日常を送れる。


3.自分で癌の進行状況を把握していれば、自分で人生の幕引きの時期が分かること、それにより時間を掛けた終活が可能となる。



こんな内容でした、凄いなあ、何と自立した人だろうかと驚きながら、この三つには、納得させられたのです。痴呆や脳梗塞、心臓の病、こうやって思うと癌意外の病は、上記3つのことは不可能なのです。


受取り方だなあとは思います。出来れば病もなく、ある日コロリと死ぬのが良いのかも知れませんが、そうは問屋が卸さないでしょう。


癌に掛かって良かった!!というとそれは嘘、でも掛かったのだから共に生きようと思わないと、心の奥底に渦巻いているマグマのようなマイナスエネルギーに直ぐに負けてしまいます。


それだけは避けたい、そう思う日々です。



失礼しました。