水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

ソフィの選択から



ふと思った、ソフィの選択、これって学生時代だったかもっと後だったか忘れましたが、小説にもなり映画にも成りました。それはあまりにも残酷な選択でした、しかもそれがノンフィクションであったことに大変ショックを受けたものです。


ソフィには息子と娘が居て、この三人の家族があのアウシュビッツ収容所に収監されるのです、どういう訳かソフィは看守に気に入られるのですが、でも看守の要求には応えませんでした(確かこんな成り行きだったと)。


看守は絶対的存在で、ソフィに一つの選択をせまります。それは・・・・・、


お前に免じて、子供の一人を助けてやろう、どちらかを選べというものでした。ソフィは最後までそんな選択は出来ずに居ました。


さあ、ではと、二人ともガス室だと連れて行かれようとした時、その時ソフィは叫んだのです!!、息子を助けてくれと・・・・、


連れて行かれる娘の顔、ソフィを見ながら助けて!!と、叫び続けるその顔が彼女の心を占領し続けました。私は娘を殺してしまった、生命への罪を犯してしまったと、生涯それを背負い続け、最後は自殺をしてしまうのです。


アウシュビッツには、沢山の物語が有ります。コルベ神父のお話もその一つですね。



ソフィはどうすれば良かったのか、その答えは有りませんし、分かりません。どんな悲しいことも苦しいことも時間が忘れさせてくれる、そんなことでも無さそうです。


そして、私のような凡な人間にも、神様は選択課題をくれているようです。凡な人間には、そんなにハードルが高い選択課題はないようです、せいぜい会社の倒産とか、重い病の克服とかだれもが通るようなハードルです。


でも思います、差し出された課題は「正受」せねばと、折角いただいた課題なのだからと感謝して受け取ろうと思う日々です。


こんなことを思うのも、癌をいただいたからだと不思議な感じがします。


ソフィさん、今頃は天の国の最高位、10次元くらいにいらっしゃるのでしょうか、私が死んでも魔界をさ迷うくらいでしょうから、逢って話なんか出来ないでしょうが。


失礼しました。