水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

ハイパーサーミアでの治療体験

ハイパーサーミアからはラジオ波が流れます、例えば電子レンジはマイクロ波です。両者の違いはその波長の長さです。マイクロ波は短く、ラジオ波は20センチくらいの波長があります。


ラジオ波の長い波長は、体の深部を刺激して、熱を発生させます。表面は暖かくないのにお腹の中側が暖かくなるのです。


機械の上にうつ伏せに寝た私、癌は前立腺ですので、腰に機械から出ているパットが上下に腰を挟みます。




スイッチオン、40分の治療が始まりました。


始めは何のこともなかったのですが、そのうちに、全身の汗線から汗が吹き出し始めました。始まってから15分くらい過ぎた頃です。


これは、ラジオ波で暖められた患部の血液が全身に回ったことから起きる必然のことでした。


内部温度は約42度から43度で、その血液が回るのです。吹き出す汗はまさにそれを証明していました。


ここで素朴な疑問です、なぜ癌細胞は弱るのに、通常細胞は大丈夫なのかという疑問、それは癌細胞の血管は狭く弱いのだそうで、血流もスムースではないそうです。そこに熱が加わると、血管は拡張することが出来ない為、熱を外に放出させることが出来ず結果、死んでしまうのだそうです。


通常細胞は、熱を帯びると拡張し熱を逃がしていくことが出来るとのことでした。マラリアに掛かった癌患者が、数日間40度以上の熱に晒され、マラリアが治ったら癌が消えていたなんて、記録もあるとのことでした。


そんなこんなで私の第一回目のハイパーサーミア治療は終わりました。でも、理屈と実際、これには遊離があるでしょう、それを十分承知の上の治療です。



このような治療にいつも思うのは、そんなに良いのだったら何故もっと普及していないのかという素朴な疑問です、それに対する答えを私は持っておりません。


ただ、これこそ素朴に思ったのですがもしこの治療が標準治療という幕内の地位を得たとしたら、日本中の何処かの会社達が冷えあがることは間違いありません。


何せ、この治療に高額な「薬品」は必要ないのですから・・・・・、もし要るとすればそれは、治療をスムースにする柔軟剤(肌にぬるゲル)くらいでしょう、一ビン300円くらいの(笑)


ワンクール、三か月で10回の治療、総費用は9万円で、保険二割負担ですから2万円前後です。


やはり駄目だったとなっても、後ろ髪を引かれるような料金では有りません。


後、強く感じたのは、この医院の他の治療についてです。このような医院、私が検索した多くの医院は、他に色々な治療をやっていました、例えばワンクール300万円もする免疫療法とか。


入口では安い治療を見せておき、いやこんなものもやって居ますよと奥に誘う訳ですね(これ昔のキャバレーのようですよ)、これは騙されるかも知れません。


私の場合、お金がありませんので騙されることはないですが。藁をも掴みたい癌患者は、騙されますね。


このハイパーサーミアのお医者さん、初めに紹介したように中心は小児科医です、それ以外にはないのです。客観的にみて私はこの先生は、信頼が出来ると生意気にも思ったのです。


それとこのハイパーサーミアの治療器、一台7千万円だそうです、これは何となく私が聞きました。


今後、治療を重ねていき、その途中での記事は書かせていただきたいと思っております、さて、どうなるやら、あまり期待をしていると体には悪いですね。


失礼しました。