水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

君看双眼色、不語似無憂

以前に書かせていただいた、良寛和尚の愛した句をもう一度掲載します。



「君看双眼色、不語似無憂(きみみよそうがんのいろ、かたらざればうれいなきににたり)」


 良寛上人が書にしたためるほど愛した句としても知られている。



「その目を見てごらんなさい。何も言わなければ憂いなど無いようにみえるだろう」


 語らないのではない。語れないほどの深い悲しみがあるからこそ、その瞳は澄みわたり光り輝いているのだ。それは、悲しみの涙を流したあとの輝きである。


 人はみな、大なり小なり悲しみを抱えて生きている。その悲しみが大きければ大きいほど人には語れず、じっとひとり堪え忍ぶことになる。そういう人は強くて優しい。人の痛みがわかるから。



これを読みながら改めて思いました、今はもう、こういう時代では無いのかも知れないと・・、


こうやって実際私はブログの中で、病のことを語って来ました、これは昭和の時代には無かったことです。


他の人達のブログを読ませていただいても、今まで知らなかった新しいこと(深い悩みや喜び)を感じることが出来ます。そうかそうだったのかと、知ることが出来ます。


知っても知っても、その人の気持ちと同化することは出来ませんが、静かに静かに、それは少しずつ自分の心の中に積もっていくのです。



しかし改めて、


君見よ双癌の色 語らざれば憂いなきに似たり


時代は変わりましたが、この日本語の美しさは変わらない、それを大切にしたいと思いました。