ラストワード
風天の寅さんが、よくこんな言葉を発して居ました。
それを言っちゃーお終めえよ、と。
なんでもかんでも、考えなしにしゃべっているように見えるトラさんは、実は大変な気配り屋なのです。
それがラストワード、相手にそれを言わせたら終わりという意味です。でも本当に、ただの終わりなのでしょうか、考えて見ました。
ある恋人同士、しかし女性の方が離れんとしている雰囲気、その雰囲気を微妙に感じていた彼氏が、彼女にこう言いました。
彼氏 君を愛しているよ
彼女 それで(それがどうしたの)
彼氏 ・・・・・・・・・
彼氏にとってこの言葉は、鉄で出来たピアノをの鍵盤をたたいたような感じだったのではと、そして勇気を振り絞って投げた言葉に、それがどうしたのと返されたのですね。
このあとどうしたら良いのかは、いやあ、難しい。でもこれをラストワードにさせたくない人の為に・・・・、
結婚40年過ぎの熟練夫婦の場合
夫 君を愛しているよ
妻 ふーん
夫 ・・・・・
40年の感謝を伝えようといさんで発した夫、でも妻からのラストワードに、ただ天井を見上げるばかりだった。
この時多分妻は思っている、貴方ねえ、愛しているなら、食器洗い、風呂洗い、いろいろやることあるでしょ!!、それからにして、と。
こんなことが、この「ふーん」には込められていることを見抜かねばならない。女性は常に現実的なんです。
ラストワードの裏には、沢山の沢山の意味があるのです。ラストワードは、終わりではなく、始まりなのかも知れませんね。二人にとっては。
失礼しました。
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