嘘は常備薬、真実は劇薬
心理学者故河合隼雄の言葉です。
嘘はいけない、何故本当のことを言わないの!!と、怒る人が居ます。でもその人は、真実と言う、測れない程重い何かを、受け止める力があるのでしょうか、いやその前に真実の重さなんてことを、考えたことあるのでしょうか。
真実は劇薬、それくらいに捉えて居ないと、その劇薬を浴びてしまうのです。それは聞いた方が立ち上がれなくなる、ことなのです。
嘘は常備薬、この言葉もそうだなあと思いつつも、そうか~とも思ってしまいますが。
この常備薬のことを聞いて、50年前に初めて「お見合い」をした時のことを思い出しました。ある現場で汗を流して働いていた私に、ある人から、あるお宅に誘われたのです。そこのご両親が、汗を流して働いている私を気に行ってくれていたのでした。
娘にこの人をと思ってくれた、しかし娘さんはそんなことつゆ知らず、いわゆる「お見合い」をしてその翌日に直ぐに、返事が来たのです。
その言葉が、良くある言葉でした、それは「私にはもったいない人です」というものでした。色々な物言いが有ります、どうやって相手を気づ付けずに断るか、必死です。何故なら、真実は劇薬だからでしょう。
嘘は常備薬、この常備薬をいつも煎じていないと、人の心は壊れてしまうのかも知れません。
癌の宣告を受けて改めて感じました、真実は劇薬だと、しかしこの劇薬をはっきりと告げないと壊れてしまうのは医者の方かも知れない、そんなことも思いました。
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