水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

やさしさは やさしさから

それは小さな小さな気遣いだった


あるパートさんが、同僚にそっと感謝を伝えた、


病で、しばらく休んでいたパートさん、その出勤は不安だった


いったい自分の居場所はあるのだろうか、いつでも
復帰して下さいと言われてはいるが、一緒に働いている
同僚達は、どう思うのだろうと


出勤したら、タイムカードを押す、暫くぶりのタイムカード
だった。


新しいカードを取りだそうとした時、ふとそこに自分の
カードが用意されていることに気付いた


おめでとうございます、お帰りなさいと、メモ付でした


緊張していた心がふわっと柔らかくなった
何故か、ぶわっと涙が溢れた


ああ、またここで働けると、心から思えたという


小さな小さな気遣い、それは彼女を迎えるパートさん達が
考えたことなのだろう


みんな不安一杯であろう彼女を、自然な迎え方をしたいと
知恵を絞ったのです、出来るだけさらりと



彼女は笑顔の復帰が出来ました、ここが自分の居場所だと
嬉しくて嬉しくてと、語ってくれたのです



彼女の魂は、心の鈴を鳴らしました、小さな小さな
気遣いに驚いて流す涙は、喜びの涙でした


良いなあ、人間って、人生って、やさしさはやさしさからでしか
生れないんだと