水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

会社が危うく、重篤な病にも掛かり、そんな頃に
よく見た夢があります。


それは、遠くで聞こえるドドドドー~という音、
私は小舟に乗っていて、その大きな音に
向って流れて行くのです。


うわ~、これは駄目だと、何とかせねばと夢の中で
もがくのです、そうだ岸を目指せばよいと思い
ふと岸辺を見ると


何と、クマが居るではないか、じっとこちらを窺って
いるクマが、鮭より私の方が美味そうだなんて
思ているのか、


俺は美味くないぞ、全然栄養不足だし癌にも掛かって
いるしって心で叫びながら、いや岸も駄目だと
思うのでした。


これはもう駄目だ!!と、ドドドドー~と言う音が
迫って来る寸前で目を覚ます、のでした。


汗びっしょりで


☆以前に描いた、吹き割の滝です。ドドドドドー~って、聞こえますか(笑)



そんな頃に、あるラジオの放送で、こんな言葉を聞きました。


それが表題の


身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ


この言葉でした、有名な故事ことわざです。



藁をも掴む、何でも良いから掴んで我が身を助けたいと
人はもがきます。


私は夢の中で、そんな風にもがいて居ました、自分だけを
助けたいと、



いったい聞こえて来るあの音は何なんだと、大きな滝に決まって
いると思って居ないか?お前はと、自問自答する私


仕方がないじゃないか、会社も病も、何で!!って思う暇が
有ったら、二つとも抱えて、正面切って、滝に挑んでいけば
良いじゃないかと


ふと気づいたのでした、自分は何も背負って居なかったと


それを教えてくれる為の病であり、会社の危うさでした、
何故かそう思えたのでした。


進もう、この二つを背負いながらと、小舟を真っ直ぐに
滝と思う方向に向けるんだ、と


身を捨ててこそとは、全ての事象から逃げないこと
なんだと



会社は今も生きて居ます、それから6年が過ぎました、
まだまだ赤字ですが、未来は拓きはじめました。


病?ですか、これも分かりません、ただ余命を告げられた
年月からもう3年が過ぎました、何かが進行を止めて
くれていると、でもこれも、いつ進行開始し始める
かは分かりません。



こういうことって、誰の人生にも起こることなのでしょう、
会社と病、私の場合はこのような姿でやって来ました。


違う姿、それは子供で有ったり、夫婦で有ったり、姿を
変えて現れるのでしょう。


現れたら、それを正面から受け取る、全ての事象から
逃げないこと、それしか無いんだと
今は思えます。