水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

小人と靴屋  & ありがとうございました!!

これは昔昔、読み聞かされたおとぎ話です、かなり
うる覚えです。


貧しい靴屋のご夫婦が居ました、もう靴を造る
皮もなくなり、これが最後だと、半足分しか
残っていない皮を靴の形に裁断し
その夜は寝ました。


朝起きたら、何ということでしょう、靴が一足
出来上がっているではないですか、
夫婦は不思議不思議と


でも、その良く出来た靴はすぐに高価で売れたのです。


☆画像はお借りしました。



その売れたお金で、新しい皮を買いました、その夜は
そのまま寝てしまったのです。


そうしたら翌朝、何と二足の靴が出来ているではないですか
夫婦は驚き、いったい誰が造ってくれているんだろうと
その夜、そっと工房を覗いたのです。


そうしたら二人の裸の小人が現れて、新しく買った皮で
靴を作り始めたでは有りませんか


こうやって貧乏な靴屋は、だんだんと評判の靴屋に
生まれ変わって行ったのです。


ご夫婦は、あの小人たちに服を作って上げようと、小さな
服を作りました、小人たちは大喜びで、服を着て
街に飛び出して行ったのです。


でも、それっきり、小人たちが現れることは有りませんでした、とさ(#^.^#)



こんな内容だったか、良く覚えてはいないのですが、
こういうシュチュエーションって有るよなって


それは今回強烈に感じたことなのです!!


昨日、観て頂いた私共のテレビ放送、あるパートさんが
真剣に靴を洗っている風景が映っていたと思います。
(観ていない方々には失礼!!)


このパートさんが、いわば、私共に取っては
このおとぎ話の小人さんなのだと・・・・、


今から約8年前、会社が非常に厳しい時に、それでも募集をせねば成らない
状況で、応募して来たのが彼女でした。


私、洗濯が大好きなんです!!と、
面接の時のその弾むような声は今でも忘れません、
一方で彼女は縫製のプロで、結婚前
には、何十人ものお針子のリーダーでした。


彼女が工場に来て、工場は変わり始めました、その仕事に
向き合う姿勢が、沢山のパートさんの心を捉えて行ったと
私は感じました。


パートでありながら彼女の姿勢は違いました、全く真剣に仕事に
向かい合う姿勢は、他のパートさんにも、改めて、人生を問う
程のものだったと


バレエ衣装を扱えたのも、靴をクリーニング出来たのもみんな
彼女の学びのお陰でした。どうやって洗うんだろう?から
始まり、研究し、トライして行く、その姿に誰もが
心を開いて行ったのです。


一般衣料だけを扱っていたら、もう私共は閉業していました、
大手が出来ない「心の籠った手作業」を広げ、教えてくれたのが
彼女でした。



会社は鎌首を上げ始めました、今、このコロナ禍の中でも、
仕事が沢山来て居ます、こんな環境を創り上げた人、
それが彼女でした。



その彼女、明日、引っ越します(ー_ー)!!


ご主人の都合で、どうしてもこの川崎を離れなければ
ならなくなったのです。


涙が出るほど残念なのですが、でも彼女が残したイズム
は、他の、多くのパートさんの心に沁みついています。



これはまるで、この表題「小人と靴屋」そのものだなと
私は、このおとぎ話を思い出しました。


会社が再生する目途が立ったと思われた時、彼女は去る
ことになったのですから・・・・、



こういうことって、それぞれの人生に意外とあることかも
知れません、気づかない内に、自分の心が再生したとか
ああそれが、あの人のお陰だったとか、振り返ることって


有りますよね(#^.^#)


ありがとうございました!!、新天地でも貴女の想いや
生き方がきっと良い種を撒くって、私は信じて居ます。


いつまでも、お元気で!!!!!


感謝!!( ^)o(^ )