パートさんの覚悟 明日手術 頑張れ!!
若くして癌と診断されたパートさん、苦悩の日々は続いた。
家に居ても考えてしまうだけと、職場に顔を出される
沈みがちなお顔、これも仕方のないことと思いつつ
難しいことながら、私は声を掛けました。
女性ばかりの職場、そこに年老いたとはいえ、男の私が居る
それってなかなか難しい空気が流れて当然でしょう。
彼女はまだまだ若い(娘とそう変わらない)、癌も正面切っては
言葉には出来ないような場所なので、
それでも声を掛けました。
そして自分のことを少し語りました。
問題はそうなった時の気持ち、そしてなってしまったという現実、
これは病に掛かった者しか分からない心の変遷を
経験を通じて話をしました。
どう伝わったのかは、分かりませんが、彼女の目からうっすらと
溢れる涙が、何かを語っていたと思いました。
そして、社長!!、いったいいつからなんですか?と、問う彼女、
う~ん、6年前かな、と
余命を告げられたことも少し、
そうなんですね、少しも気づきませんでした、でもそういうこと
だったんですねと、何かを受け取ったかのよう、でした。
ラインを交わしました、何か良い情報が有ったら送りますね!と、
癌の進行はまさに十人十色、その人により全く違うんですよという、
私の主治医の言葉を、真っ先に送りました。
明日、手術です、頑張れ!!って、頑張るって何?と思いながら、
他の言葉は浮かびません、
ある日彼女は言いました、命を繋げることを一番にしました、と。
ああ、覚悟したんだなと、今度は私が涙しました。
抗がん剤を受け、髪の毛も抜けて、そして大きな手術に向かう
その後の姿も覚悟しながら、三人の子供の母として、
そして、一人の人間として、命を繋げる覚悟を
したのです。
覚悟をされた人生、そこに、清々しささえ覚えました。
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