水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

芭蕉布 その素晴らしさ!!

ひょんなことからある返礼品で、芭蕉布という布で織られた
コースターをいただいた。



一見、麻のコースターなんですが、持ってみて、触ってみて大変驚きました。


私は沖縄をあまり知らないのですが(沖縄でしか作られていない)、
その爽やかさに、沖縄の風を感じぜずには居られませんでした。



☆糸芭蕉です。


原材料は、芭蕉の繊維ですね、それもバナナを生らす芭蕉ではなく、糸芭蕉と呼ばれる
樹木なのです。


沖縄の風と書きました、でも、沖縄の風が爽やかなのでは有りません、
沖縄の風は、高温多湿です、大陸ではないので、海の水分が
そのまま気候に影響します。


この芭蕉布の歴史は1000年と言われます、そして一枚の着物を創るのに、
この写真の樹木が、200本必要と聴きました。


それだけの原材料で一枚の着物を織る、そうすると、高温多湿の沖縄でも、
爽やかさを感じるくらい、素晴らしい着心地の着物が生れるのですね。



この小さな布を見ながら、終わったばかりのパラリンピックを想いました。


そして、あのパラリンピックの創始者、グッドマン博士の言葉も・・・、


無くなったものを数えるな、残されたものを生かせ!!と、


これは私のような凡な者が掲載出来る言葉では有りません、ちょっと
グッドマン博士の歴史を調べると分かるのですが、傷ついた身体の
者達への、深い深い愛を感じるのです。



そして思ったのです、普通に生きているほとんどの人間達の傲慢さを・・・、


その求める我欲の強さを、もう何も要らないだろうと思わせるような
人達が、これでもかこれでもかと、富を求めたり、快楽を婪んだり
と忙しい姿を


このグッドマン博士の言葉は、パラリンピアだけでなく、
あらゆる人類に向けられた言葉なんだと



しみじみと、この小さな布を改めて見て、触り、その触り心地
を体験していただけないことが誠に残念なのですが、しみじみ
という言の葉が、まさに、沖縄を感じるのです。



糸芭蕉の木も、自分の身体からこんな素晴らしい布地が生れることは
知らないでしょう。


でもそれにより、新たな可能性が拓けたことは、まさに糸芭蕉達の
のパラリンピックなんだと



この小さな布を贈ってくれた方に、感謝申し上げます。


本当に素敵です!!


*これはコースターとして使うのではなく、小さな額に入れて
 飾ることにします。その時には、また掲載しますね!(^^)!



追記
以下は、芭蕉布の紹介文です(ネットからいただきました、ご参照あれ)


沖縄には、自然に育まれた「幻の布」と呼ばれる織物があります。とんぼの羽のように透けるほど薄く軽いと評される「芭蕉布 (ばしょうふ) 」。


張りがあり、さらりとした肌触りが特徴です。風を通す心地よい生地は、高温多湿の沖縄で暮らす人々にとってなくてはならないものでした。