水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

やさしい「嘘」 人生とは、出逢いと別れの場

お父さん、やさしい「嘘」をありがとう!!


これは、幼くして父親を失った、息子さんの言葉です(新聞記事からです)



「お父さんはちょっと遠いところで仕事をすることになったから、
お母さんと元気に過ごしてね」


父親は2歳の息子に話しかけた。


まだ幼かった男の子は覚えていないが、母親のスマホに録画されていた


後に動画を見た男の子の心に、その言葉は響いた。


実はうそだったから。


白血病だと分かった父親が、入院した当日に息子に残した言葉だった。
1週間後、父親は天国に旅立ったのでした。



私がこの父親だったら、どうだろうかと、何度も考えた
何度も考えたのですが、何にも浮かばないんです。


少なくともこんなシャレた「嘘」はつけない


自分のことで一杯にして、息子どころではない
そう思う



もし、世の中に「教育」というものがあるとするなら
これ以上の教育はないなと思った


死に行く人の気持ち、それを見守る人の心、
誰が一番偉いのか、なんて問われたら私は、


何も考えずにこう答えるだろう、


お母さんと



この世は、出逢いと別れの場、決してそれを避けることは出来ない


でも、どんな巧みな演出家でも、突然訪れる別れの場面には
成す術もないのかも知れない