水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

非効率で不合理で良い それが人生  水彩画

養老武司氏の言葉です。


人生とは何だろうと、時折問うことがある、答えはない


何故問うのだろうと自ら思う、それはただ一つ
この人生の苦しみの多さから


だと思う


何とかこの苦しみ悲しみから逃れたい、そう思う私の心に、
この表題はガツンとパンチを浴びせる


苦しいならその苦しみに、ガッツリ漬かれ、糠漬けの具のように
漬かれたら良いと言うのだろう


人生とは、非効率で不合理なのだから




養老武司さん、彼は元解剖学者で、警察に送られてくる遺体の
解剖をやり続けた、という


なんだこれはと、遺体には申し訳ないが、とんでもないものと
向かい合う自分に嫌気もさした


そして何週間も、何か月も食欲という作用を無くした


でも、必死に向かい合っている内に、その向かい合う遺体に哀愁も
感じるようになったという


いつのまにかその遺体の前で弁当を食べている自分がいたと、書かれて
いる


遺体と語り合う自分、何でこんなことになったんだと、話しかける
勿論、答えはないのだが


苦しんだんだろうな、哀しみの坩堝だったんだろうなと、でもなあ
そうなんだよ、その全くの苦しみこそ人生なんだよと



非効率で不合理なのが人生、そう思えば良い、いや、そう思えれば良い
、だろうか