やさしさ
妻がやさしい子ねと、テレビを見ながら言った。
それはコマーシャルの一コマ、私もそのコマーシャルは何度か観ていて、同感していた。
ある青年が、帰省したのだろうか、青年を台所で背中越しに受け入れて居る祖母だろうか、その姿を映している。
その後ろ姿を青年は頬笑みながら見つめつつ、ふと茶ダンスの上に置いてある写真を見つける、その写真は祖母の若い頃、オートバイの後ろにヘルメットを被って乗っている姿だった。
ここでコマーシャル、青年はスマホからアマゾンでヘルメットを注文する。アマゾンに頼めば直ぐに商品が来るというコマーシャルなのだ。
でも、そのコマーシャルは無視する。
次の映像は、青年が祖母をオートバイの後ろに乗せて走る姿だ。物凄い嬉しそうな祖母の顔が画面に溢れて映像は終わるのです。
これを観ながら妻が言ったのです、やさしいねと・・・・、
何か祖母が喜ぶことはないかと、日ごろから考えて居なければ、このような気づきと行動は出来ないと思う。
それがやさしさ、妻はそう思うのだろう。
どうしたらあの人が喜ぶか、どうしたら、どうしたらと他人の幸せを考える日常、それが自然な人達、そんな空間が何よりも愛しく、大事なんだと思った。
どうしたら、どうしたらと。
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