九品仏 山門 2
「北風と太陽」という有名なイソップ物語が有ります。
旅人のマントを脱がすのはどちらだと、競争をする内容でした、結果太陽が勝つのですが
これは言い方を変えると、何が私達の「安心」なのか、それを問うているように感じます。
北のリーダーの安心は、スピッツのように吠え続け、一方で沢山の武器を持つことなんだと思います。
でもこれって、ただ、怯えているだけなのだと思います。怯えているから自分の身体の周りを何重にも鎧で覆い続ける、でも、鎧を百万枚重ねても「安心」は得られないのです。逆に、安心は遠ざかるばかりでしょう。
九品仏には、九つの仏様がおられます。じっと見つめていると、問いかけてくるのではないかと思う程に、それは慈眼に満ちておられます。
慈眼は、慈しむ心の現れと聞きました。
相手が何であれ、それを慈しむことが、人間が人間となれる登竜門なのかも知れません。
失礼しました。
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