悪性新生物
何と、おぞましい表現でしょうか、この言葉を創った人のセンスを疑います。
約1年半前、私の診断書の右上に、この文字が横版で押されて居ました。この診断書を貰うと、全ての生命保険には入れなく成ります。それくらい強い力のある文言です。
☆このようなちゃんとした字では有りませんでした。横版がちょっと斜めに押されていました。嫌でしたね。
これは一般的には悪性腫瘍と呼ばれて居ます、これでしたら皆さん、ご存知ですよね。
では悪性とは何でしょうか、それは、一か所に留まって居ない、神様のプログラムから外れた細胞群という意味です。発生した部位で成長し、その部位を基点として血の川を、リンパの川を、船に乗り旅に出るのです。
しかしこの旅は、命を掛けた旅、そこここで敵と遭遇し、戦いと成ります。敵とは、身体に取っては味方である「白血球」という自衛隊、つまり国防軍です。
でも、命を掛けて旅に出ている悪性新生物は非常に強いのです、国防軍は敗北します。
現実に戻ります。
先生はこうおっしゃいました。
旅に出て、どこかで新しい生活をし始めても、その新生物は、発症した故郷を忘れることはないのです(だいぶ脚色しました)。
つまりこうです、例えば胃癌が肺に転移しても、それは肺癌ではなく、胃癌が肺に転移したのですと。
すみません、ちょっと主題から外れてしまいました。
悪性新生物、この横版を私は生涯忘れることは無いでしょう。何か癌を称えているような表現、今からでも変えて欲しいと願って居ます。
どう思われますか、賛同を求めている訳では有りません。でも私はこの文言、大嫌いです。
失礼しました。
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