水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

往復ビンタ 8発

私は浮気をしたことが有ります。


これは告白物語では有りません、このブログは、私の知人友人も観ていると思って居ます。お前なあ、そういうことは死んであの世に持っていくことだろうと、促されるかも知れません。


そういう意味では、つまり男と生まれたからには、浮気の一度や二度はあるのだろうと思っては居ます。そして日本のような法治国家で無ければ、色々自由な法律もあり、浮気ではなく妻を何人も持つと言う、国も有ります。


さて、何でこんなことを書こうとしたのか、それはこのブログを書き始めた目的に有ります。それは妻と家族達に、心からの感謝を伝えながら残りの人生を生きて行きたい、そしてその残りも余りないなと、身体の変調を感じて来たからです。



その浮気を感じていた妻(女の感です、だいたい当って居ます)は、ある夜私の帰宅を待っていました、それは点いている灯りで分かります。


男とは何と臆病(私だけでしょう)かと、自分の家の灯りの理由を考えながら、家の周りを何度か歩き、そして決意したように玄関の鍵を空けました。


ただいま~(だいたいこういう言葉が駄目です)


勿論、返事なんか在りません・・・・とほほほ


居間の電気は全部点けられてはおらず、台所の電気だけが、妻の顔を逆光で映して居ました。


私は思わず、お~~とのけ反り、明るくジョークでこの時間を過ぎさせようと思ったのでした。


そうしたら、妻がそのまま立ち上がり(150センチしか有りません)、私を見上げながら涙を一杯溜めた目で私を睨みながら、私のほっぺたの左右を力一杯叩き始めたのでした。


沢山の言葉を私に浴びせながら、その中には感謝の言葉も交じって居ました、可愛い子供をありがとう!!って言いながら、許せない夫の両ホッペを叩き続けました。間違いが無ければ4発づつ往復で8発でした。



私は、ここでどんなに謝っても何にも成らない、自分の人生の舵を切るしかないと妻の往復ビンタを人生の転機と決意したのでした。


真面目に働くと言う意味では有りません。真面目に働いて居ましたから、でもそんな中で癒しを求めていたことも確かでした。しかしそんな私の心の中に、妻の心の中は見えなかったのでした。


あれから何年でしょう、妻は私を心底から許しては居ないと思います。しかし、5年程前に会社が危ない、自己破産もと悩み続けていた時に妻が取った行動が、アルバイトでした。


家の収入を少しでも守ろうとしたのです、その時妻はいい年でした、若い頃は沢山アルバイトをしていた妻も、60間近で外へでようと決意したのでした。


私が笑ったことが有ります、受かったのか募集要項を見せてくれと言うとそこには、40代後半までと書かれた喫茶店の募集でした。お前歳をごまかしたのか!!、すると妻は、


そうよ、娘がお母さんなら、40代で行けるんじゃない!!と言ってくれたので、勇気を持ってごまかしたわ、と、勿論後でバレるのですが。


長く成りましたので、この辺りで・・・・、


一心岩をも通す、妻の真剣(覚悟)さに、胸を貫かれた私がいたことは確かです。今は、一つ一つの出来事が、感謝のフローラで覆われて居ます。



追記
翌日私のほっぺたは赤くなって居ました、妻は台所で独り言をいって居ました。どうした大丈夫か?何て、言葉を掛ける勇気もなく、そっと聞いていると・・・・、何でこんなに手が居たいんだろうって(笑)



失礼しました。