水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

母との思い出

昔昔、妻を迎える為に、紀州の熊野へ母と二人で車で向かった。東名高速は開通していたが、名古屋を降りてからは、ずっと、桑名、四日市と街路でした。その街路も津、松坂を過ぎる辺りからにわかに寂しくなり、山道に変わっていきました。


その間、松坂から熊野まで約150キロくらいが、ずーっと山道でしたね。山道の形状は繰り返しと言えば良いのか、上りつめるとトンネルがあり、そして向こう側に下っていく、そういう分かりやすさが有りました。


母は、こんな所に人が住んで居るのかと言いたげな顔つきだったですね、母も都会人ではない田舎者で、その田舎者の母が、こんな田舎が有るのかと思っていたのか、何とも驚きのドライブでした。


そんな途中、国道42号線沿いに、大きなお宮を見つけました。これ私達が知らなかっただけで、大変に有名だったのですが・・・、


それが「瀧原宮」です。伊勢神宮の内宮の別院とのことでした、とにかく立派でしたので旅の途中でしたが、母とお参りに行きました。



こんな写真のようなうっそうとした森でした。このような森が本殿まで続いて居ました、伊勢神宮より美しいのではないかと思ったほどです、そして余り知られていない、紀州は奥の深い所なのですね。妻の故郷の熊野の奥には、熊野本宮があり、那智大社があります。



確か、その時撮った写真です、描きはじめました。うっそうとした森、まだまだ途中ですが(笑)


確か丁度雨上がりで、日が射して来たと記憶して居ます。


これが母との最期の旅行だったかも知れません。妻と結婚し、母は長女が5歳になったクリスマスの夜に旅立ちました。


思い出、です。


東京から車で12時間、この瀧原宮から4時間掛けて、妻の故郷に着きました。本当に田舎でしたよ。余り言いすぎると、妻が怒りますね。



失礼しました。