水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

ピンピンコロリ

これが、理想の死に方、ピンピンコロリの会も有りますね。


何故、ピンピンコロリが良いのか、それは毎日毎日は元気で過ごして居て、ある日の朝目が覚めない、これでご本人は黄泉の国に苦しみもなく行ける、これが良いのでしょう。




実際私の先輩は、このような死に方をされました。


以下は、奥様の体験談です。


いつものように私と主人は、朝眼を覚ましました。おはようと挨拶し、いつものようにお茶を入れて主人の寝床に持って行ったところ、主人の意識は無くなっていました。


この間約5分くらいでした、おはようと挨拶して、私がお茶を入れに行っている間に、意識を無くしたのです。


その後のお医者さんの診断は、心筋梗塞でした。


何とまあ、私は悲しむ暇もなく、お葬式の準備と成りました、自分が何故お葬式の準備をしているのかさえ、良く分からなかったのです。


もちろん、主人の意志はありません。いわゆる死への準備は全く無かったです。遺言も無ければ、長い結婚生活を振り返って語り合うなんてこともなく、何かも無いづくしでした。


あの人は突然この世から居なくなったのです、こんなことって有って良いのですか神様、逝ってしまった主人は何も思わないかも知れませんが、残された者達はどうしたら、どう心を整理したら良いのですか、と。



ここに、残された者の人生が、浮き彫りになるのです。


ぽっかりと空いた喪失感、それも独特の感覚と、私はそのご夫人の話を聞きながら思いました。


津波や、大災害で、近親者を亡くされた人達も、同じような想いかも知れません。



ピンピンコロリ、これが果たして理想なのでしょうか、私達は夜寝るときに、躊躇なく眠りに入ろうとします、それは、朝必ず目が覚めると信じているからですね。


もし、目が覚めないかもしれないなどという想いが横切ったら、眠ることは出来ないでしょう。計画通りのピンピンコロリは、無いのですね。


失礼しました。