水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

無条件の愛

リクルートを退社し、中学校の校長となった藤原和博氏の言葉です。


親から、無条件に愛された子供は、大人になって人間関係の嵐の中でも、自分を見失うことはない、しっかりと心の中心を保ちながら、他人を思いやりながら、生き抜いていくことが出来る、と


少々、言葉は違っているかも知れませんが、こんな言葉をラジオで話されて居ました。




その言葉を聞きながら私は思いました、親から無条件に愛された子供ってどれくらいいるんだと。少なくとも、藤原氏は、そうだったようですが・・・。



私はどうだったろうかと、思い出そうとしたが、でも我が心をシャットアウトしてしまいました。これが無条件の愛だったと言われればそうだったのかも知れませんが、私の記憶にある限り、両親が寝た時を知らず、起きた時を知りません。


母は16歳で父に嫁ぎ、17歳で長男を産んで居ます。そのころの母の心の奥底は全く分かりませんが、姉に言わせると、母は未だ子供のままだったと、晩年の母が姉に漏らしていました。



何も分からずに嫁ぎ、何も知らずに長男を産んだ。そして、朝から晩まで働き続けた母の心を推し量るなんてことは出来ないし、意味はないと思いました。


さて、無条件に愛されるとはいったいどのようなことなのだろう。私には分からない、でもただ一つそれを推量出来ることがあるなあとは思いました。



それは、妻の子供に対する気持ちと行動です。私にでは有りません(笑)


妻は以前、私と、物凄く状況が悪化し、これは別れるしかないかとお互いに感じた時に、眠りながら(寝言でした)、ありがとう、ありがとうと繰り返していたのです。


子供を授けてくれたことに、ありがとう!!と言っていたのです。


私が授けた訳では有りませんが、結果、二人の子供を授けられた、そのことを無条件に喜んでいたのです。寝言で表現するくらいですから、これ以上の愛はないです。



その上で、藤原氏の言葉は正しいとは思いました。でもやはり私は違うなあと、この世の中を斜めにしか見ることが出来ないこの性格で、生き抜くのは常に試練の連続だったと思い返して居ます。


それは、性格悪かっただけ?とは思いますが・・・・。


そしてやはりこの疑問は残ります、無条件の愛を知らない者達は、いったいこの世界を真っ直ぐに生き抜くことが出来るのだろうかと。


失礼しました。