水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

人生とは何か

これは永遠の課題ですが、この頃やはりそうなんだと、思うことが有ります。


それは、冷や汗をかきながら、ぶるぶるっと震えながら、夜中に目を覚ます日々の中でつくづく思ったことでした。


会社を閉めねばどうしようもない、しかし閉めたら何もかも無くしてしまう、家も家族も何もかもと。


そして折り重なるように襲って来た、余命宣言付の癌と言う病が、折れ掛けた枝をまさに折らんとした時に、思い出した言葉が有りました、それは・・・・、


神は常に最善を給う


です。




貴方の人生に、隠された課題は、いつの日か様々な形で現れるのです、と。


これが最善か!!、ふざけるなあ~~~~~!!!!と怒り、おののき、苦しみ、震え、でも、柔らかく差し込む朝日に、そっと目を開けた時に思ったのです。


これが最善ならば、この道を進むしかないんだと、わざわざ最善を教えられて、教えてくれたのだからと。


でも、その道はあの山頭火の句のように、分け入っても分け入っても青い山、のように、何も見えないのでした。分かっていることは、このままでは、何もかも失う、この命も一緒に。


そしてたたみ掛けるように思うのは、私が死んだあと、路頭に迷う家族の姿でした、そう思うとこのままでは絶対に死ねない、と。



分かりました、神様!!と思ったわけでは有りませんが、その時以来、やって来るものは全部正面で受けさせて貰います、という気持ちでした。


そしてもう一つ、大事なことに気づいたのです。


やって来るものはこのような悪いことばかりでは無いのだと。自分だけが奈落の底に落ちていると錯覚していると、小さな、でも深い愛には気づかないのです。


私に注がれ続けて来た愛、気づかないできた愛、それは有る時は妻から家族から、ある時は仲間から、パートさん達から、注がれていたのです。


自分が自分に蓋をしていただけだったと今は思います。



人生とは何か、それは人それぞれでしょう、人類共通の答えがあるなんてことは無いのだと思います。人生とは、その人にとって、一つの小さな小さな舞台のようでしょう、作演出は自分自身、そんなものだとも言えます。


私の人生とは何か、それは往生際の悪いおっさんの生き様、カッコ悪い生き様、なんだと思いました。



失礼しました。