水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

微差は大差

マスターズゴルフが終わりました、奇跡のタイガーウッズ復活の優勝でした、しかし眠い"(-""-)"


興味の無い方はどうぞ、飛ばして下さい。


私、今はゴルフして居ませんが、30年以上前に、ゴルフというものをかじって居ましたので。マスターズは欠かさず観ています。


メジャー14勝のタイガーも、病でここ数年ゴルフが出来ない状態でした、それが復活したのが昨年春ごろだったか、徐々に体制を整えて、試合勘も取り戻し元の実力が発揮されたと感じました。


彼の勝利を見ていて、この表題の言葉を思い出しました。微差は大差、タイガーの勝利はたった一打差だったからです。でも、一打勝てば勝利には違いないのです。


☆マスターズ、パー3コンテストでの、小さな子のパット風景です。



昔昔、私が兄の友達(彼はアマ五段でした)に囲碁を習っていたころ、よく言われた言葉が有ります。それが「微差は大差」という言葉でした。


〇〇君、対外試合で、大差で負けたらそれはあまり実力に差はないと思っていい、でも、小差で負けたら、それは大きな力量の差があるんだよ、って。相手は、君との勝負をコントロール出来るほどに実力があるってことさ、と。


その時は、ふーんそんなものかと思っただけでしたが・・・・、



杉原というプロゴルファーがおりました、私と同じ癌にかかり、力が衰えるからと、ホルモン療法を拒否して、試合に出続けたプロです、先年亡くなりました。


そのプロの練習風景は一時有名になりました、100ヤードくらい先でキャディさんに30センチくらいの籠を持たせ、その籠にショットしたボールを、入れ続けたとの伝説です。


そして杉原は言います、誰でもプロなら、これくらいのことは出来ると、でもこのショットが、試合で出せるのか、それが問題なんや、と(彼は関西人です)。


ああ、これが大差の部分なんだなと思ったのです。


プロなら誰でも可能かも知れないショットを、これでもかこれでもかと練習する、たった一打で勝負の決まる試合の為に、そのたった一打が打てるまで練習するんだと。杉原は、結果、40勝以上勝利したのでした、決して飛ぶ方のプロでは有りませんでした。


タイガーは一打差で勝ちました、それ以上の差は必要がないと思える感じで。それは引き潮に打ち寄せる波のように、誰もタイガーにあと一歩、近寄ることは出来なかったのでした。



微差は大差、今日も会社で衣装を洗いながらそのことを考えていた時、パートさんが衣装を持ち私に聞いて来ました。この小さなシミ、落ちますか?と。


私は老眼の目をこすりながら、そのシミを確認しました、心の中で、すごいパートさんだな、ここまで落とそうとしている、この気持ちが、もしかしたら、うちの信用なのかも知れないと。


ほんの少しのシミ(微差)が、信用という大差となって現れてくる、ちょっと無理やりっぽいですが、パートさんに感謝!!でした。