水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

初恋 そしてクラス会

小学校時代の仲間から連絡があり、クラス会をとのことでした。この頃出席出来て居ないので、今度はと思っていたところ・・・・、


〇〇さんが来るかもしれないよと、余計なことを追加されました。


〇〇さんかあ、懐かしいな、出来れば逢いたいのですが、逢いたくもないなあ、などと、あの頃を思い出して居ました。


そうあれは、5年生の春です、担任の海野先生が転校生を連れて、教室に入って来ました。


男どもは、全員「おお~」と、目が点になったのでした。



かわいい!!、なんて可愛いんだ、他の女の子はいったい何なんだ!!と教室中が、混乱状態でした。


八幡小学校、私の母校です。前にも書いたのですが、この小学校の北側は、下町(商人の町)、南側は玉川田園調布という、お屋敷町です。


あの頃は、お屋敷町の子供も、公立の小学校に通って居ました、ですから継ぎはぎだらけのズボンの生徒がいたかと思うと、フランス帰りのようなおぼっちゃまもいらした訳で、何とも複雑な人種を抱えた学校なのでした。


もちろん転校生は、南側からでした。覚えていますねえ、ぴっちりと編み込んだ三つ編み、それも長い、腰くらいまであったか、そして白いフリル襟のついたグレーのワンピース、白い靴下に、黒い靴、編み込みの元にはリボンが結ばれて居ました。


自己紹介をうっとりとみていた私、そして男ども、先生が、席は〇〇さんの隣と言いました、何とそこは私の前の席だったのでした、おお!!やったーと、小さくガッツポーズをしたのかしなかったのかは、忘れましたが。


私の斜め前は、私はシュチュワーデスになるのと豪語している〇〇さん、その隣に彼女は座ったのでした、つまり私の目の前です。


後年、シュチュワーデスを目指した彼女は、見事に日航外国便のシュチュワーデスに成りましたよ、偉い!!


それから私の、転校生へのいじめが始まりました、というより、気になって気になって仕方が無かったのでした。首が長いんです彼女、お金持ちは首が伸びるのでしょうか(笑)


その首を後ろから定規を当てて測りました、10センチ以上は有りました、でも、嫌がられましたね、当たり前です。


そんなこんなで、これを初恋と言うのか、私は好きになると、結構奥手になるんです。そして卒業までの約二年間、彼女を後ろの席から、鑑賞していた私でした。


お前、あの子が好きだったんだだろう。〇〇君!!、分かっていたわよ、首の長さなんて測ったりしてとシュチュワーデスとなった彼女、そんな彼女達が、今度のクラス会の幹事なのです。そんな仲間もみな、70歳を過ぎました。


ということは、あの子も70歳過ぎているんだと当たり前のことを、不思議に思ったのです。


逢いたいけど、そうでもないな、なんて、何を俺は照れているんだ・・・、行ってみようかクラス会に。あれから60年か~・・・。