私は実際、かなり気短で、イライラすることが多いです。

それはなかなか治らないのですが、そのイライラが起こりそうに
なった時に１０秒待って、考え直すようにしました。

会社の重責を担っている私の相棒と思っている、Ｙさんが居ます。

しかし、Ｙさんは、よく、長い溜息をつきます。

そんな時は、仕事が重なり疲れている時なのですが、私はイライラ
しそうになるのです。

私は心の中で、俺の前で堂々とため息なんか付くなよ、ため息つき
たいのは俺の方だ！！と、のたもうているのです。

こんなため息が、何日か続いたある日、私はふと思ったのです。

何故自分は彼女のため息を嫌がるのだろうかと、否定しようと
するからだろうかと。こんな心が私にあるから、益々ため息が出
るんじゃないかと。

そして、思ったのです、その溜息買った！！と

その翌日だったか、翌々日だったか忘れましたが・・・・・、

彼女の、長～いため息を聞いた後、私は彼女に言ったのです。

疲れているんじゃないか、身体は大丈夫ですか？と

彼女は一瞬戸惑ったようでした、でも、その後、やけに笑顔に
なったのでした。

昨夜の荷物の発送で、少し疲れましたが、もう大丈夫です、と

それからどういう訳か、彼女からため息が消えたのです。そして
疲れた時は、社長少し休ませて下さいと、対応が変わったのでし
た。

長い大きなため息は、私が買った途端、霧散してしまったのです。

残念、もっと聞きたかったのにと、人の心の不思議にちょっと触
れたように感じました。