水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

競歩と 親父の後姿

50キロ競歩そして20キロ競歩と、日本人が金メダルを取りました。


このような世界競技の中で、最も地味な競争の一つと思います。


派手さがない、見せ場も少ない、ただひたすら早足で歩くだけ


これって、日本人向きなのかと感じたのです。


男子100m競争を見ていると、明らかな筋肉の差を感じる。


跳躍や、棒高跳び、砲丸投げなども、同じです。



これは昭和の人種の発想ですが、この競歩を見ていたら何故か
涙と共に、日本人の戦後の復興の凄さを思い出しました。


誰かがおっぱじめた第二次世界大戦、これしか無かったという
人達がいる一方で、何百万人も死んで行ったのは軍人達ではな
く、一般人でした。


そして敗戦、そして焼野原から復興、誰を恨むのでもなく、
ただひたすら働いて来た日本人達、こうやって書いていても、
ずっと自転車に乗り続けて御用聞きをやっていた親父の姿が
浮かびました。


一日一日を積み重ねる、その働きは「地味」の一言につきま
す。そして決して後ろを振り返らない、それが戦後の復興を
もたらした一つの原因だと思いました。


★ここは確か、一関から太平洋東海岸に向かう街道です、雨上がりでした、一台の自転車は、絵の中で走らせました(笑)



ひたすら歩き続ける競歩、その歩きを見ている内に、親父の
田園調布へ向かって漕ぐ、自転車の後姿を重ねました。