水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

危機 免れました

私共のクリーニング工場は、多摩川の近くにあります。


昨日は、備えるだけそなえて、あとは運に任せました、もし浸水するような
ことが起きたら、操業停止となり、沢山のお客様へご迷惑を掛けてしまいま
す。


そう思いつつ、各地の被害の状況を見ながら、時折入って来る多摩川の増水
のニュースを、観て見ぬふりもしていました。


決壊なんて有り得ない、わずかな記憶でしたが、昔狛江という所で、多摩川が
決壊し、住宅が流されるということが有りました、それはテレビ中継をされて
、随分ヒンシュクも買いました。


★写真はネットから、この向こうが多摩川の土手です。



武蔵小杉の街も浸水しました、工場は武蔵小杉から北へ3キロ程の所です。


今朝、すぐに工場に向かいました。


玉堤通りをずーっと進み、キャノンの工場手前を左折します、そして私は、
そこで見えた光景に大変驚きました。


左折した先には、老人ホームがあり、その駐車場までの道路と、駐車場も
泥だらけだったからです。


話を聞きますと、昨夜は多摩川が溢れて、水が滝のように襲ってきたと、そ
して胸くらいまで水が上がり、駐車している10台くらいの送迎車が全部浸
かってしまったと・・・、勿論一階部分全体に水が入り、どうしようもない
状況だったと。



他の道も全部、泥水状態で、その辺り一帯は、全件やられていました。


これは~と思いながら、工場も駄目だと思いつつ、そこから300mくらい
先の工場に向かいました。


工場に着く直前まで、泥の道路が続いて居ました、私は半分あきらめながら
工場への角を右折しました。



と、どうでしょう・・・、工場は無事だったのでした。ちょっと周りより高い
位置にある工場、聞いたところ、少し坂になっている手前までは、水が来てい
たと、お隣のご主人が教えてくれました。


この地区で無事だったのは、お宅とうちだけですと。


裏の小さな川も溢れたのですよ、と、でも、川の向こう側の方が低いので、
水は府中街道側に流れたのですと。


被害を免れたことが何よりの安心でしたが、そうではない街の状況の中で、
何とも不思議な想いにかられました。


運が良かった、ただそれだけだったと。


もう一軒助かったところが有りました、そこは、周りが低くなっている地形で
非常に多摩川には近いところ、夜中に水がどーっと押し寄せた時はもう駄目か
と思ったが、その水は全部後ろの低い土地に流れていったのだと。


これも助かって良かった!!とは言えないと、すっかり水没してしまった周り
の家々を見ながら、何とも言えないお顔でした。



こんな災難がこんなに身近で起こったと、生れて71年、この堤防は絶対大丈夫
だと言われてきた多摩川の堤防の決壊、この世に絶対はないんだと改めて思った
一夜でした。


皆様は大丈夫でしたでしょうか?、