水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

東京放置食堂から くさや、その意味深さ

もうこの連ドラは終わったらしい、らしいというのは
もうやって居ないから、ただそれだけなのですが。


片桐背理という役者さんが主演で、その存在感の凄さにも
引き付けられました。


この役者さんと一回だけ、中華街の最も汚いであろう(汚な美味い)
中華食堂で、逢ったことがあります、後ろの席で、妙に存在感
のある女性がお仲間と食事をして居ました。


そんなことはどうでも良いのです。


さて、その放置食堂に必ず登場する「くさや」のことです。


☆片桐背理さん、その人です。まさに「くさや」を提供しているところ、です。



くさやする
むろ鯵が吐く
底深さ


詰まらぬ句で失礼!!



大島で展開される東京放置食堂というドラマで、最後に必ず登場するのが


くさや、です。


むろ鯵を、むろ鯵のエキス(長年を掛けて溜まった腐っているであろう液)
に浸けて生まれたもの


とにかく臭い、これを家で焼き換気扇からその臭いが漏れると、
近所中が騒ぎ出すでしょう。


私も過って一度、食しました、これを勇気と呼ぶのか(笑)、
息を止めて口に入れるのです。


そうしたら、得も言われぬ小香が口中に広がり、その後は
夢中で食べ続けました。


その物語で、主人公が苦しんでいるお客に最後に出すのが
この「くさや」です。


鼻を曲げながら、やっと口に入れると、その内に流れる涙
その涙が何を語っているのか、それはその当事者の人生
次第でしょう


そして、その大島(大島は東京都下です)から何か憑き物を
払ったように帰っていくのです。


むろ鯵が吐く底深さに、感動するのでしょうか


これは視聴者が勝手に受けとり、考えるところなのでしょう。



むろ鯵に
我が臭袋の
良さを知る


私達は、多分、自分の後ろに、重い重い大きな袋を引きずり
ながら生きているのだと感じます。


でも、その袋にはなかなか気づかない、気づきたくもないのです
でも、厳然としてその袋はトボトボと引きづられて居る
そう思って居ます。


人生の中で、何回も何回も、断ち切ろうともがく、こんな袋は要らない!!
ともがいて辿り着いた、東京都下大島、


そこで出会ったのは、その大きな袋に全く包まれた「くさや」
だったのかも知れません。



詰まらぬエッセイ、失礼しました。