水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

神様の肩コリ 2

彼は、この自分の力はある日目覚めたのですと、思い出すように話し始めました。それは彼の母親が重度の心臓病に掛かり、医学からも見放されたある日の、社員食堂の昼食だったそうです。


注文したのはカレーライス、カレーライスにはスプーンがついて来ます、そのスプーンでカレーを食べようとした所、食べられないのです。


食べようとカレーライスをスプーンですくい上げようとした時、スプーンは、ぐにゃぐにゃと曲がってしまったのでした。


これは何だろうと思ったそうです、そして想いは母へ、彼は何のためらいもなく、病院の母の胸へその手を当てたのでした。そして結果だけ言いますと、そのお陰かわからない訳ですが、母は回復したのでした。


しかしそれ以来、彼は普通の食事が出来なくなったと、そして男としての機能も失ったとのことでした。



さて、寿司屋でのその後です。


常連のお客達は、ざわざわと騒がしく成りました。曲がったスプーンは、何か熱を帯びたようにぐにゃっとして居ました。


私は何を思ったのか、自分の家の鍵を出し、彼に言いました。これは曲がりますか?と・
・・・・・、


それは良く有る家の鍵です、人の力では曲げられない硬さが有ります。


そうしたら彼はこう言うのです、貴方がやって見て下さい、パワーをあげますからと、私の手の平に、彼の手を当てたのです。その何と暖かいこと、驚きました。


そしてその鍵を私の手の平に載せました。そして私に言うのです、鍵を指でなぞって下さいと。自分の家の鍵を自分の手に載せている私、それを自分の手でなぞれと言われているのです。


そしてなぞりました、人差し指ですーっと、するとどうでしょう、反り返った我が家の鍵に全員の注目が集まりました。その時点で我が家の鍵は、役立たなくなったのでした。



にわか超能力者となった私でした、しかし曲がった鍵を目の前にして思ったのは、これでは家に帰れない!!でした。私は彼に言いました、戻せますか?と。


彼はにこっとしながら、その鍵を持ち、こう言いました。貴方の親指と人差し指で鍵を挟んで、真っ直ぐに、そのまま引いて下さいと。私は言われるままにそのようにしました。鍵は、すーっと引いた途端、元に戻って居ました。


にわか超能力者の私は、その後何度も同じことに挑戦しましたが、二度と同じことは起きませんでした。いただいたハンドパワーは、彼経由だったのでしょう。



その後の寿司屋は大変でした、女性のお客達が、こぞって彼の元へ集まって来たのです。生理痛、頭痛と、日ごろは人には知れない具合の悪さを訴え始めたのでした。彼の手当ては始まりました。


続く・・・・・

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