水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

死を見つめる心 3

何故、長い長い旅に出るのに、その用意をしないのかと書きました。


しかし、それはやはり違うなと思いました。旅とは楽しいもの、あそこに行きたい、もっと深く探って見たいと、経験知に基づいた楽しい計画ですね。だから、いそいそと用意をする、言いかえるとその「用意」そのものが楽しいのです。


思い出します、小学校の遠足の前の日、リュックを背負って部屋の中を歩きました。寝られなかったですね、明日のそれが楽しいものだから、用意をするのですね。




長い長い旅、生きている私達は、誰も経験したことが無い旅、でも世界中の最も多くの人々が体験した旅なのに、実はその旅から一人も帰って来ていない旅なのです、行きっぱなしの旅なのです。


こんなこと書かなくても、分かっていますよね、当たり前だろうと・・・・、



余命半年と告げられた岸本氏、告げられたその日の夜の気持ちを素直に書かれて居ます。



ソファーに腰を下ろして見たが、心を、下の方から押し上げて来るものがある。余程気持ちをしっかり抑えつけて居ないと、じっとして居られないような緊迫感が有った。我知らず、叫び声でも上げてしまいそうな気持である。いつもと変わらない窓の外の暗闇が、今夜は、えたいの知れないかたまりになって、私の上に襲いかかって来るような気がした。



この気持ち、この日の夜だけでは無かったでしょう、これから彼はこの気持ちを抱えながら、翌日も、その翌日も、過ごして行くのです。


残酷です、でも、人はどんな残酷なこともだんだんと乗り越えていく力がある、私はそう信じて居ます。


癌という病は、それも末期の癌は、その人を「生命の飢餓状態」から、生命の真の価値を、実感出来る世界へ誘うのです。


失礼しました。

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