水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

企業は面接者(応募者)の何を観ているのか

ある大学の女学生、非常に控えめで、自分をアピールする
ものなんて一つも無いと信じきっていた


だから、いざ就職面接でも、ことごとく惨敗していた


この女学生をある面接のコンサルタント(大学に面接指導)が
興味を持った


彼女、控えめなのに、何か違うものを持っていると感じたから



コ   ちょっと良いですか?、あなたは自分のやってきたことの
    欄に何も書いて居ませんが、そうなのですか?


女学生 はい(遠慮気味に)、これと言って何もして来なかったと
    思っています。


コ   アルバイトはしなかったのですか?


女学生 まあ、でも、やったことはあります。


コ   それは何ですか?


女学生 ライン(流れ作業)の仕事です。


コ   どんな作業だったのですか?


女学生 卵を割ることです


コ   え?


女学生 流れてくる製品に卵を割り入れるのです、その後その製品は
    蒸されて完成します(ちょっとこの辺りは私の記憶です)


    卵は機械で割る方法もあるのですが、どうしても殻が入ったり
    卵自身の問題もあり、人が欠かせないのでした。


コ   え~、そうなんですね、で、その仕事はどれくらいの期間やられた
    のですか?


女学生 3年です・・・・。


コ   え!!、三年も、ですか~~~~、よく続きましたね、同じ仕事です
    よね?


女学生 ええ、同じ仕事です、でもやっている内に、職場の主婦さん達と仲良く
    なったり、卵の割り方論議などもあり、面白かったんです。



この体験を聞き私(コンサルタント)は、その体験を面接の時に、今私に
説明したように伝えて下さい!!、きっと良いことが有りますよと、
彼女に伝えたのでした。



彼女はその後、4社の面接を受け、4社とも内定を受けたのです。引く手数多と
なったのでした。


彼女自身が気づいていない彼女の特性、それはまさに企業が喉の奥から求める
人間性でした。


厳しいリアルな社会での、継続力、コミュニケーション力、開発力、
彼女は知らず知らずの内にそんな能力を持っていたのでした。


学生時代は、部活リーダーとしてやってきました!!、こういうことを主張する
学生は多いです、それはそれなのですが、実は企業はそれをあまり求めては
居ないのです。


求めているのは、現実のリアル社会の中で、耐える力、耐えながら喜びを
見出す力、和む力、そういう空気を広げられる人間性、ですね。



私も先日、数名のパート希望者と面接をしました、その時に心の隅で、
考えていたことは、まさに彼女のような人財さんでした。



人は、なかなか気づかないんですね、本当の自分に(^_-)