神の見えざる手 2
☆ロナルドレーガンのジョーク
アメリカ、ロナルドレーガン大統領の時代の話、アメリカのある州を嵐が襲ったのです。
そこに深く神を信じる男が居ました。嵐は容赦なくその男の家にも近づいて来ました、最初は家の床下に浸水しました、そして水はすぐに床上まで浸水しました。
男は神に祈りました、どうかお助け下さいと
レーガンはその州に緊急事態を発令し、床上浸水した家家をボートを近づけて、次々と住民を助け出して行きました。しかしその信心深い男はそれを拒否、私は神が助けてくれると断ったのです。
しかし水は容赦なく襲いかかり、二階まで上がって来たのです。仕方なく男は屋根へ上がりました。レーガン今度はヘリコプターの出動を要請し、屋根に上がった住民を助けて行きました。
しかし男は、それを拒否、私は神が助けてくれると断ったのでした。
嵐はその後も容赦なく襲い続けて、家ごと流されるような事態となりました。ヘリの救助も断った男は、残念ながら帰らぬ人となったのでした。
☆天の国でのこと
さて結果、男は、天の国に召されました。そこで神様と対面しました。男は必至で訴えました・・・・、
神よ何故私を助けてくれなかったのですか、と
神は言いました、私は貴方を必死で助けようとしました、しかし貴方はそれを全部拒否したのです。一回目はボートで、二回目はヘリコプターで、でも貴方はそれを断りましたねと。
以上の話は、レーガンのジョークとしてアメリカでは有名な話とのことです。
神の見えざる手は、このように人を介することもあるのですよと案に示唆したのか、この話を聞きながら私はどうしてもあの、ヨシキ君が助けられた場面を思い出すのです。
そしてヨシキ君が助けられる前の状況まで、この神の見えざる手を感じるのです。
あのボランティア先輩の言葉、ヨシキ君は多分、この小川の流れに直接口をつけて水を飲んだのだろうと、二歳のほとんど赤ちゃんがそうやって生きる本能を駆使したのだと、先輩は思ったのでしょう。
そうやってヨシキ君は、自らの命を自ら助けた、そう考えざるを得ません。それを助けたのは神の見えざる手を、ヨシキ君の生きる本能が受取った、そう思ったのです。
その前に、沢山の街の人達の祈り、警察の方々の必死の捜査、お母様の祈り、最終的にはボランティアの先輩の祈りをヨシキ君は受取ったのですね。
さて、神を深く信じる男は、その神の子供たちである私達人間を全く信じては居なかった、それを皮肉したのが、ロナルドレーガンのジョークでしょう。
私達が住むこの世界には、時折このような人を介した不思議な「手」が舞い降りているのではないかと思いました。
どうやって私達はそれに気付くのか、気付けるのか、多分それは透き通るような素直さでしょう、それを教えてくれたのは、ヨシキ君でありあのボランティアの先輩だったなと、感じました。
失礼しました。
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