神様の肩こり 3(最終)
この後彼は、東急エージェンシーを退職し、ヒーラーとして生きて行く道を選ぶのです。
彼の手からはいったい何が出て居るのか、その寿司屋で聞いた内容ですが、東北大学でいろいろ研究対象となったと聞きました。
それは人に近づけるとその部分を熱くさせます、東北大学では結局それが何であるかは分からかったのですが、常人の800倍は有ろう、何等かのパワーが出ていると結論づけられました。
そして元には戻らないスプーンは、何故かその分子構造が変わってしまっていたと分析されたそうです。
☆高塚光、その人です。
さて、彼の下に集まった女性群、それぞれは様々な身体の痛みを持つ女性達でした。生理痛、頭痛、膝の痛み、等々です。
彼はその両手で、例えば生理痛の場合は、その両手を腰の前後に10センチ程離して翳すのです。
その途端女性達は異口同音に、暖かい!!と叫ぶのでした。そして5分程続け、生理痛は何処へか飛んでいったのです。
しかし彼は言います、この生理痛の本当の原因がわからないと、今日は一見治ったとしても来月はまた現れますと、現実的な言葉を添えることも忘れては居ませんでした。
こうやって、寿司屋のハンドパワー劇場は終わりました。
この後の彼の人生を私は知りません、ヒーリングを事業として、大きな失敗をしたことは風の噂で聞いております。多大な借金を負ったとも。
現在も千葉の方で、ヒーリング診療(治療ではありません)をしていると、聞いても居ます。
寿司屋でのこと、この目で見たこと、自分の家の鍵を自分で曲げてしまったこと、それらは今でも鮮明に私の脳裏に浮かんで来ます。
この世には、人間を超える力が降りて来る時がある、それを「神の見えざる手」と言うのか、何も気付かずにいるのか、それはそれぞれの人の考えと思います。
作曲家や作詞家が、よくこんな言い方をします、曲が私の心に降りて来たと、散歩をしていたら、風の囁きと共に詩が浮かんで来たと。
これらのことが、助けられたヨシキちゃんを見ながら、私の記憶を戻したのでした。
長い文章、ここまで読んでいただき感謝申し上げます。
失礼しました。
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