ストーンキャット
以下は、欧州のある古い教会での話です。
面白いなと思い、掲載致します(ご存じの方も多いかと存じます)。
教会の神父が野良猫を飼っていました。彼が祭壇の前でお祈りするときも猫が彼に悪戯したりするため、お祈り中には猫を紐で祭壇の脚につなげるようにしました。
やがてこの神父が亡くなり、2代目の神父がその猫を世話して、同じようにお祈り中に猫を祭壇の脚につなげるようにしました。
3代目の神父は、いつも猫を祭壇の脚につなげる先輩神父のことを思い出し、自分も猫を飼って、同じようにお祈り中には猫を紐で祭壇の脚につなげるようにしました。
4代目の神父は、面倒臭がり屋で、生きた猫ではなく石の猫を作り、祭壇の脚の横に置くようにしました。
そして、5代目の神父は、床に置かれている石の猫を邪魔だと思い、祭壇の上に置きました。
6代目以降の神父たちは、常に石の猫に向かってお祈りをするようになり、いつの間にかこの教会では、石の猫は祭壇上の神聖なる存在になりました。
このようなこと、人生のあちこちに沢山あるなと思いました。でもある時に、金科玉条のごとく守ってきたものが、なんだこんな動機だったのかと分かっても、直せないのです。
失礼しました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。