水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

何故有(在る)のか 5

☆農場を持つ蟻


葉切り蟻、ご存じでしょうか、私は知りませんでした。


しかし、知った途端にこの葉切り蟻のファンと成りました。葉切り蟻、何と農場を巣の中に持っているのです。


そこで育てているのは「きのこ」だそうです。


きのこは、蟻の幼虫の餌になるとのことで、これって自給自足ですよね。葉っぱを採取して巣に運ぶ、その葉が農場の肥料になる、そしていつの間にかキノコが育って、子供達を育てる。


これって、人間と何処が違うのかなんて考えてしまいました。


この葉切り蟻、物凄い数の集団蟻で、何と100万匹単位で暮らしているとのこと、そして働き蟻の寿命は約3ケ月くらいで、女王蟻は20年生きるんだそう、その20年に2億匹の蟻を産むんです。


☆葉切り蟻の行進ですね。



働き蟻は、大きさ数ミリで、女王蟻は金ブン程の大きさで、この差は何だと誰もが思うんだそうです。


葉切り蟻、誕生してからもう5000万年とのこと、その間ずーっと農場を運営して来たのです。



この蟻のことを知った時に、何だろうと思いました。5000万年前に誕生した蟻が考えたことなのだろうかと、そんなことは無いですね。では適者生存で、キノコを作るようになったのか、それも違いそうです。


何故なら、キノコは最初から作っていたのですから。


まあ、いくら人間が考えても何も分からないですね、でも、この地球の数千万種類と言われる生物達は、たった一つの人間を除いては、こうやって何等かの「生き方」を延々と続けている、のです。


人間以外は、です。最も新しい生命であろう人間、多分その人間がこの地球を一番荒らして、そして一番早く去って行くのかも知れません。


何故有るのか、何故人間は有るのか、地球には一番迷惑な生物なのに。


失礼しました。