善Qさん
先輩の字名(あざな)です。
昨夜はこの善Qさんとその仲間たちとの、忘年会でした。
私には尊敬したり、慕ったりする人は余りおりません、しかし善Qさんは別なのです。
そして私は、この善Qさんの生き方に惚れて居ます、惚れてはいるものの、そのような生き方はとても出来ません。
昔は一歩でも近づこう追いつこうとしていた時も有りましたが、有る時そうではないとそれは違うと気づきました。
佐田まさしの詩に、
僕たちは別々の山を
それぞれの高さ目指して
息も継がずに上って行く
山人達のようだね
そうなんだね、それぞれの山をそれぞれが上っているんだと、妙に納得したのです。それから、先輩のようになりたいと思う気持ちはそのままに、自分の上るべき山を見上げるようになったのかも知れません。
彼も誰もが踏みしめる人生の道、それぞれに出来る道、ふと振り返るとそれは、ワインディングロードとなり霞の彼方に見え隠れしている。
善Qさんは今、ある老人ホームの運転手、その実際の姿を私は知らないが、きっと送り迎えされるご老人達は、生き生きしているに違いない、そう感じる。
だって、どちらが年上かわからないだろうから、その声はバリトンで、柔らかく車内に響いているだろうから。
善Qさんは、アクセスを操る、パソコン名人でもある。
私はしばし、病のことを忘れて、善Qさんと仲間たちと語り合った。
忘れているはずの病の話が、後半ガンガン出始めた、皆さん質問上手でいろいろ引き出されてしまったんです、ということは話したかったんですね、私。
騙されたなあ(笑)、でも、嬉しかったです。
また来年!!と、解散、そうだ来年も元気で逢いたいと、決意をしましたよ。
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