水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

たまには仕事

移染処理を公開します。


男性のオープンシャツの柄から移染が起こりました、
水洗い禁止のマークもあり、それに気づかずご家庭で
洗った品物です。



素敵な柄のオープンシャツ、夏物を買いでもそれが水洗い禁止とは、
お客様も思い込んでいたのですね、そんなの有り!!って。


でもいかにも色が出そうな感じ、疑う気持ちも必要そうです。


さて、色が移動したのが移染、これってなかなか取れません、
ご経験ある方も多いと思います。


さて、これをどうするのか、ここはプロの技(大したものではないですが)
で、この色を取り去ります。


取り去る力は、界面活性力を使います。よく中性洗剤を買うと、裏側に小さく
こう書いてあります、界面活性剤?%って


これは境界面活性力という意味で、汚れと生地の境界面に働く力なのです。
(ちょっと、先生しちゃいました)


さて、このシャツを、界面活性剤(中性洗剤)が入ったバケツに入れて
行きます(多少、企業秘密です)。水の温度は相当高くします。



入れた途端、色がこのように広がります、でも大丈夫、界面活性剤が
色を持ち続けます、その結果、色が他に移らないのです、そして、
動いた色も、生地から離れるのです(色を持ち続ける時間は約8分です)



いかがでしょう、綺麗に成りました、界面活性力、凄い力です。


また、水に浸けると色が出ないのかって?、いや、色は出ます。


ですので、界面活性剤の後に、塩水に浸けこみます(リンゴと同じ)
その後干します。


でもまた、普通の水洗いをすると、色が出てしまいます、ご用心有れ!!


塩は昔から色止めに使われて来ました、塩は偉い!!のです。