何処へ 水彩画
大きな荷物を引きながら
少女は何処へ行くのでしょう
人生は旅、出来るなら晩年は身軽な旅をしたい
沢山の荷物を整理して独りで歩きたい
いつも私を避ける猫が、落ち葉の布団に寝ていた
近づくとそっと目を開ける、でも動こうとはしない
もう、何もかもおっくうなのか
だけど向けるその目はやさしかった
2~3日、毎朝そこにいた猫はある朝もう居なかった
仲間なのだろう、もう一匹の猫がうろうろしている
ミャアミャアと泣きながら何かを探しているようだ
もう居ないよ、そこにも何処にもと
そっと空を観る
お空さ、君の相棒はお空だよと
秋の透き通った高い空を見つめた
人生は旅、晩年は身軽にしたい
この猫のように落ち葉の布団にくるまれ
そっと姿を隠したい
そんなことは夢なのだろう
でも、そう有りたいと
少女は何処へ
それは少女自身も知らないのかも知れない

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