水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

全身麻酔とドーパミン

これは聞かれたか、そうでは無かったか余り覚えて居ないのですが、手術は局所麻酔にしますか?、全身にしますか?と、聞かれたのかなあ。


でも、聞かれるまでもなく私は臆病者ですから、全身麻酔に決めて居ました。手術中に、先生達の声が聞こえて来たり、メス、さあ骨を切断しますよ!!なんて会話と、ゴリゴリとした音が聞こえたら、たまらないと思って居ました。


そしてその全身麻酔ですが、私はストレッチャーで手術室に運ばれて、点滴が成されて、血圧正常などと看護師の言葉、その後に、点滴に麻酔液を入れますとこれまた看護師の言葉、私は出来るだけ意識を閉ざすまいと必死に覚醒をと思っていたのですが・・・・、




次の瞬間(本当に瞬間でした)は、ストレッチャーで病室に運ばれる己自身の姿でした。


落ちるという意識もなく、私に有った意識は、手術ではなく、術後運ばれている自分でした。


その私に向かって、娘や息子、妻が、大きな声で呼びかけているのです。パパ大丈夫と?
私はその姿を確認したと同時に、気持ちが悪くなり吐いてしまいました。


娘達を観たから気持ち悪くなったのでは有りません、麻酔から覚醒する時には、誰も三半器官が狂うのだそうです。


妻に言わせたら、4時間~5時間の手術で、本当に大丈夫なのかと思ったそうで、私は何も知らずにその間、意識を失っていたのです。



話は飛びますが・・・・・
あの臨死体験を現した、立花隆氏に言わせると、人の死は、それがどんな形であれ、必ず誰もが、究極の幸せ状態になると言って居ます。


これは脳が死の直前に出しまくる「ドーパミン」というホルモンの影響だそうです。脳は最後に、我が主(どちらが主か分かりませんが)に、最後の奉公をしてくれるのだそうです。


でも思いました、あのまま麻酔のまま、もし自分が死んだら、それこそ何も気持ちよくもないし、それこそ死んだことも分からないんだろうと、思いました。


ドーパミンは、人為的な行為の時には出ないんだと妙な納得をしました。自殺でも、出てはくれないんだろうななどと、思いました。


物事には順番がある、何故かそう思った、全身麻酔でした。


失礼しました。