勝ちに不思議の勝ちあり
負けに不思議の負け無し、と。
あるファッションレンタル会社からオファーが有った、
レンタルファッションを洗って欲しいと
☆早速、レンタルファッション衣料を持ち込んで来ました。
不思議な気持ちで私は彼らを迎えました。
どこからもオファーのないクリーニング会社から、
今は、問合せが絶えない会社になっている、それが不思議だった。
こんなものも洗えますか?、洗えるんだったら
何百枚もあるのですがとか
バレエ教室をやっているのですが、生徒たちの衣装を洗って
欲しいですが、ホームページを見たら良さそうなので、と。
そしてある日、大手のテレビ会社から突然電話が入ったのです、
ある大手バレエ団の衣装を洗って欲しいと
それが、途中で中止になってしまった「ウエストサイドストーリー」
の仕事の前触れでした。
ああ、これも、パートさん達の地道な品質造りが成させた
技だろう、感謝!!
何の脈絡もなく、仕事が、鳥が窓から飛び込んでくるように
やって来ることはない。
誰かが何処かで、何処か良い業者が居ないかと探していて、
そういえばあそこに聞いて見たらと噂が広がるのように
それは、土の中でしっかりと繋がっている竹の根のような
ものなのだろう。
パートさんが創り上げた信用は計り知れない、そのリーダー
のパートさん、今はちょっと療養中なのですが。
でも、その意志を志を、ちゃんと受け継いでいる後輩パート
さん達、今日もしっかりと中枢を担っていた。
先日のシアターオーブでの最終仕事、衣裳を箱に詰めて
納品したのです、その時、こんなことを言われました。
本当は箱を開けて品質を見るのですが、お宅は間違えた
ことが無いから、もう見ないことにしましたと。
この言葉に私は、嬉しさ半分、これは大変だ~~と、
もう絶対に間違えられないというプレッシャー半分
でした、しかし・・・、
このことは担当パートさんにしっかりと伝えました、そして
あなた達のお蔭ですと、お礼を言いました。
今私共は、たった一人残った職人さんと、20名の
パートさんが工場を担って居ます。
この一人一人の仕事が積み重なりそれが、信用となって
舞い戻ってきているこの現実、この景色を私は
不思議な想いで眺めているのです。
潰れるなら早めに言ってくれ!!、こちらにも都合が
あるからと言われたあの日から早15年くらいか
創業当時から、罵声と怒号の嵐だった会社が、23年
掛かってパラダイムシフトしたのです。
これが不思議でなくてなんでしょうか、
最後に、私共のお客様だった故野村監督の言葉を載せますね。
勝ちに不思議の勝ちあり
負けに不思議の負け無し、と。
失礼しました。
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