言葉は言の葉 それは言霊の樹から
こんな「文」に出逢いました。
「言の葉」とは「こころの言葉」です。
平安時代に紀貫之は「古今和歌集」仮名序に
「やまとうたは ひとのこころをたねとして よろずのことのはとぞなりにける」
と書いています。
”和歌とは、人の心を種として成長する言霊の樹の「言の葉」がたくさん繁ったもの”
という意味です。
いにしえの人々は、様々な気持ちや感情を「言の葉(言葉)」に乗せて和歌(やまとうた)にあらわしたのですね。
☆みかんさんのご家族、モモちゃんです(以前に描きました)、モモちゃん、人間よりずっと言霊の樹は大きいと思います。
私達は心の奥底に「言霊の樹」を持っているんだと感じます。
先日来、書かせて貰っている私共の優秀なパートさん、癌に侵されて
いることが分かり、抗がん剤療法に入ったことを書きました。
その彼女が、働きを再開し始めました(*^_^*)
何と嬉しいことかと・・・・、私は出勤してくれた彼女を呼び、
私の病のことを伝えました。
どうしようかと悩んだ末の決断(大袈裟です)でした。
彼女の目が点となりました、そしてその点はだんだんと大きく
輝いたのです。
そしてこう言いました、自分が病になって初めて見えた景色が
あります、と。それまでは決して見えなかった世界です。
そして、病になって、あの人からもこの人からも、実は私も
こうなのよと、隠れている病を知らされたのだと。
そして今日は社長から・・・・、全然知りませんでしたと、
そうだったのですね、申し訳ありませんと、
謝らせてしまったのです(>_<)
おとっと、そういう意味でお伝えしたのではないのですよ・・・。
いや良く分かるんです社長、分かるなんて生意気ですがと言いながら
彼女は、涙で瞼を膨らませました。
その涙はまさに、言霊の樹から上ってきた叫びなんだと思ったのです。
明日はまた違う抗がん剤を打つ予定です、でも、そんなことを
話せる人が一人増えたんです!!、と
ありがとうございます!!と、こぼれる涙を拭こうとも
しない彼女でした。
別れ際の彼女の背中にはもう、躊躇という文字は感じられません
でした。
でも今頃はまたきっと、副作用に苦しんでいるんだろうなあって、
想いを寄せました。
点滴後(抗がん剤は点滴で打ちます)二~三日は苦しいと言って居ました。
言の葉、その奥底にある「言霊の樹」、私達は時折、そこからの
叫びに動かされているのかも知れないと
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