７０過ぎたおっさんが、今更良いも悪いも無いかも知れないが、昨日の検診では、何故かこのことを強く感じたのです。

昨日は休み明けのせいか、病院は混みに混んで居ました。患者もイライラがつのり、受付に苦情を言い続ける患者が後を絶ちません。その中でも、一際その階に響きわたるような大きな声で、文句を言い続ける一見紳士がおりました。

上等な背広（商売柄分かるのです(笑)）を身にまとったその一見紳士が、ほざいていた頃場はこんな言葉達でした。

★なんだこの病院は、評判が悪いって聞いていたけど本当だな
★何で、こんなに待たせるんだ！！、予約時間って何なんだ！！
★担当医が変わったと聞いた、これで二度目だぞ、何でそれを私に最初に伝えないんだ
★気が利かない、患者の気持ちなんてどうでも良いんだな
★人に書類を書かせておいて、何でそれを直ぐに回収に来ないんだ！！
★嫌な奴と思っているんだろう？君は、私はここに並んで座っている人達の代弁者だ　　よ！！

★人が発する言葉、特に隠れた目的がある言葉って、分かりますよね。

この一見紳士の言葉を聞きながら私は、内心でこう思ったのでした。

自分もこの一見紳士と、あまり変わらないと、何だか自分が恥ずかしくなったのです。

そう、私の心の中と、この一見紳士が大きな声で怒鳴っていることと、あまり変わらないんだと、情けなく恥ずかしくなったのでした。

代弁者か～、一部そうかもしれないな、でもなあ、そうではない人達も必ずいるはず、こうやって長時間待ち続けている人達の中には。

私の商売でも、良いお客様がいらっしゃいます、それは多分にこちらの都合が優先することなのですが、例えばそれはこういうことです。

月末に請求書を持参します、その請求書を丁寧に預かってくれて、翌週伺った時には必ず、封筒につり銭無しで、ご用意下さったお客様がおりました。この度に私は思ったのです、人ってこうでなければいけないよな、相手を想うってこういう行為のことだよな、と

多くのお客様は、残念ながらこうでは有りません。翌週集金に伺うと、請求書？、持ってきたの先週、無いわよ、もう一回発行して頂戴よ。

あんまり請求書の中は見ないんだけどさあ、なにこれ、こんな服出して無いわよ、と。

こうやっていざ、支払う時になると、素直では無くなるのです。でも、これが一般的です、いやこれくらいは良い方かも知れません。

昨日の教訓です。

良い患者に成ろう！！です。

先生も、同じ患者でも、苦情ばかり並べている人よりも、素直で先生を頼っていると感じさせる患者には、何かが違って来るのではないかと思ったのです。

上記のお客様、そうやってつり銭無しで支払うことが、当たり前なのかと思います。このようなことを当たり前に行えることは、物凄く重要な生き方だと思ったのです。私、このお客様のお洋服には、一層気を使いましたよ。

この一見紳士の振る舞いを見ながら、己の心の内を覗いた私でした。しかし結果、何だか物凄く素直な心に成れて、その後の診察を、今までと違う感じで受けることが出来たなあと、その一見紳士に感謝したのです。

結果、３時間待ち、３分治療ではなく、一分治療でしたが(笑)

でも、先生は何故か、パソコンではなく、椅子を回しこちらに真っ直ぐ対面してくれました。実はこれって初めてのことだったかも、いつも先生はパソコンがお友達ですから。

私の態度の何かが違ったのか、それは分かりません。お医者さんも人間、ちょっとしたふるまいの違いを、受け取って下さったのか、その辺りも分かりませんが。

失礼しました。