水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

テセウスの船、そして思ったこと

テセウスの船、昨日で最終回を迎えたTBSのドラマです。
観ていない方は何のことやらで、スルー願います。


主人公は、父親の無罪を証明したいと、これは偶然なの
ですが、時間を遡ります、そして父親を殺人犯に仕立て
たその時代に行くのです。


そうやって、主人公は、父親がどんな人間で有ったかも
知るのです、知れば知るほど、父親が犯罪を起こすよう
な人ではないことを確信して行きます。


そうやって、10回連続のドラマが昨日終わりました、
日本のドラマはハッピイエンドですので、そういう意味
では安心して観ていました(笑)




何回目かの放送を観ながら私は、ふと、思ったのです。


そういえば、貧乏会社のこの20年間、あるとき、ある
瞬間に、これは誰かに、何かに助けられているのではな
いかって。


このドラマの主人公「心(しん)」さんは、30年前の
父親(警察官)の元に現れて、父親とその家族を助けよ
うと必死に動き回ります。


こんなことが、現実には起こるはずもないのですが、
でも、そうでもないのかも知れないと感じるものがあり
ました。



そして、もう駄目だ、もう会社を閉じよう、そして自分の命も
と思った時に、何かが手を差し伸べているのではないかって
感じたことは、一度では有りません。


そのちょっとした暖かな風に、もう一回挑戦して見ようか
って、そしてまた挫折、でもまた風を感じ、むくむくと起
き上がった記憶は鮮明です。


その風は、先輩の一言で有ったり、仲間の笑顔で有ったり
夢に出てくる両親の笑顔だったり、妻の後ろ姿だったりと
様々なのです。


そして思いました、誰の人生にも、厳しい時、寂しい時に、
きっと、心さんが駆けつけているんだと、必死に助けようと
しているんだと、このドラマを観ながら、そう思えたのです。


私は、このテセウスの船の父親のような真実の人とはかけ離れて
居ますので、誰かが助けてくれるなんてことはあり得ないと思っ
ては居ますが・・・・、


ある日神様が暇を持て余し、あの蜘蛛の糸のような何かを
降ろしてくれることが絶対ないとは言えない(笑)


善人尚往生す、まして悪人をやと言われた親鸞上人のように、
私のような自我丸出しの人間にも、神の見えざる手は下りて
くるのかも知れないなどと思ったのです。


私達は、気が付かない内に、支えられ、助けられている、
天にくちなし、人を以て言わしむ、ように・・・、
そんなことを強く感じた、連続ドラマ「テセウスの船」
でした。


失礼しました。